chura-machiのブログ<時には万年筆で②>

旅に出てうたを綴る・自転車、鉄道、フォークソング

尾張・中村遊郭跡

豊臣秀吉の生誕の地は、尾張国の中村という農村。それは現代でどのあたりかというと、名古屋駅西口(太閤口)を出てまっすぐ15〜20分くらい歩いたあたり。今は中村公園になっている。名古屋駅から近いので、随分と都会なのかと思いきや、下町情緒満載のところです。
名古屋の街で昔から賑やかだったのは、栄や矢場町あたりで、名古屋駅は西の外れにあった。中村区は東端の駅周辺は今は大都会ですが、大部分は下町なのです。今回は太閤秀吉生誕の地に程近い、中村遊郭跡を訪ねました。
名古屋駅西口降りて、西へ歩くとすぐに「駅西銀座」と呼ばれる商店街。


もう名古屋駅の喧騒が嘘のように落ち着いた佇まい。高いビルはなく、歩く人もぐっと少ない。飲み屋や古くからの商店が連なる界隈をしばらく行くと、ピアゴという中京地区発祥のスーパーが見えてくる。ピアゴは昔ユニーというスーパーだった。こちらの方が馴染みがあるかも知れませんね。


少しずつ古い建物があります。この辺りから中村遊郭のエリアに入る。


アピタの裏にある遊郭の建物。綺麗に残っていますね。


現役のソープランドも健在ですが、よくよく見ると、この建物も昔の遊郭ですね。これこそ現代に生き延びた本物の遊郭ですね。


こういう感じの路地、まさに昭和の景色を今に残しています。


こちらの蕎麦屋もかつての遊郭。中に入り、十割蕎麦と地酒をいただきました。


こちらの蕎麦は喉越しといい香りといい本当に旨い!今日の酒は、愛知の地酒「一念不動・夏酒」を冷で。初めて飲む酒ですが蕎麦と日本酒はいいですね。そして、中庭を眺めながらの一時。素晴らしい時間でした。


遊郭としてはだいぶ洗練されていましたが、逆に清潔で良かった。


相変わらず路地の雰囲気がいいですね。ちょっと色を編集すると一気にノスタルジックな雰囲気に。


路地の中に点々と遊郭の建物を残す界隈。この辺りは名古屋駅から近くいつ開発されてもおかしくない状況にある。でも一度失われたものは二度と戻っては来ません。これ以上「在りし日の風景」を増やさないよう願いたいですね。


遊郭の正面入口である大門。