chura-machiのブログ<時には万年筆で②>

旅に出てうたを綴る・自転車、鉄道、フォークソング

津久井湖の湖底に沈んだ村ー2019

本記事は、2019年5月12日に旧ブログに掲載したものの再掲となります。本文中の写真は、ブログ掲載に伴う事情(サイズの関係)から、後日の渇水時に撮ったものと差し替えたものがあります。

2019.5.11の貯水率は42%、大渇水津久井湖を訪ねた。湖に沈む前は津久井渓谷と呼ばれた風光明媚な場所で、いくつかの集落があったという。今は渇水の影響で普段は見ることができない光景が姿を現している。


今回訪ねたのはかつて荒川集落があった場所。湖右岸の道を三井大橋方面へ右折し、ホテルの前を直進し湖面へ下っていく。釣り用のボート乗り場があるので、そこに車を止めると湖岸はすぐそばだ。今回は渇水によりいつもの湖岸より先に陸地が広がっており、50年前の光景がそこに見えた。


水が引き陸地が広く表れている。
神社の跡だろうか、石段の向こうに鳥居らしきものが確認できる。


後ろを振り返ると階段は湖面へ消えていく。どうしようもなく寂しい風景だ。


上にのぼると、神社の門の組石と本堂の跡、かつての社寺林だったと思われる切り株が見える


神社の本堂が建っていたあたりから鳥居の方向を振り返る。


切り株がしっかりと土地にしがみついている。水の中に長年あったことにより、風化されず残っているのだろう。

<追記>

その後再び渇水の時期に撮った写真があった。場所は同じ。


神社の鳥居付近。


湖面から覗くかつての地面。


何度見ても切ない風景。昔藤子F不二雄が描いたノスタル爺という漫画を思い出す。