chura-machiのブログ<時には万年筆で②>

旅に出てうたを綴る・自転車、鉄道、フォークソング

広島県・豊町・御手洗の町並み

広島県呉市、瀬戸内海に浮かぶ島大崎下島にある、豊町・御手洗というところへ行って来ました。
歴史ある美しい町並みというという本に掲載されており、写真を見て一目で行ってみたいなと。

https://bookstore.tac-school.co.jp/book/detail/110563/

1.詳しい場所は?

まずこの町の場所ですが、ここに行くには車で行くのがいいです。数年前まで広島からとびしまライナーというバスが運行されていたようですが、現在は廃止されています。私は広島駅からレンタカーで向かいました。広島駅から大体2時間弱で着きます。
実際の場所は、呉市にありますが、広駅がある広中町から瀬戸内海に出ます。御手洗町がある大崎下島まで至るルートは「とびしま街道」と呼ばれており、3つの島を橋で渡り、大崎下島は4番目の島の最奥部(東端)に位置します。

2.どんな町?

瀬戸内海の穏やかな海に面して、江戸から昭和初期の建物が残っており、静かで美しい町。
以下は、パンフレットから抜粋

風まち、潮まち、港町。
江戸時代の中継貿易港「御手洗」には、人が集い、物が集まり、文化が育った。
町には江戸から明治、大正、昭和初期までに建てられた貴重な建物が混在している。
その栄華の残像が、令和の今、日本文化を伝えてくれる。

3.美しい風景の数々


千砂子波止から御手洗の街並みを眺めます。穏やかな瀬戸内海の海に面して古い家並みが美しい。


住吉神社の参道前の高灯籠は、明治12年(1879)年ころまで北前船などの航行の安全のための常夜灯として灯し続けられた。町のシンボルとなっています。


海に沿ってつづく町波を歩く。


恵比寿神社の鳥居は海から人々を出迎える。港の繁栄のために豊前国の小倉から祭神を移したといわれる。


1番綺麗な町並みが残っている「常盤町」。江戸時代の町屋造りの家屋がズラッと両側に残る。


素晴らしい町並みですね。雰囲気といい、色合いといい、ばっちりな風景です。ここに住む人たちがこの町を大切にしていることが伝わって来ます。


お昼は蕎麦。打ちたての蕎麦は喉越しよく美味しかった。


瀬戸内の島は檸檬が特産。檸檬梶井基次郎さだまさしの影響なのか、どこか文学的。


1937年(昭和12)、御手洗の文化交流のためにと町長が私財を投じて建設した劇場。戦後は映画館として親しまれたが、昭和40年代半ばに廃業した。現在の建物は2004年に復元。


文化財の建物は船宿カフェとして営業しており、気さくなご主人の出迎えについ一服。


最高のロケーションで飲むコーヒーと檸檬タルトはとても落ち着き、贅沢な時間でした。

4.いい町だった

交通の便が良くない、これが功を奏している。私が訪れたのは年末だったので、これだけ素晴らしい町なら多くの観光客が押し寄せそうだが、とても静かだった。ちょっと秘密にしておきたいくらいですが、とてもいい町でした。
ちなみに年末年始は多くの施設が休館となっているので、基本的に町並みを見るだけの観光になります。この部分だけが残念だった。これはまた来るしかありませんね。