今回は、スコッチグレインの栃木レザーシリーズを紹介します。
▶スコッチグレインとは
スコッチグレインとは、東京墨田区にあるヒロカワ製靴が展開するブランドで、徹底した手作りと、グッドイヤーウェルト製法にこだわった靴づくりしています。さらに、スコッチグレインの特徴として、同価格帯(30000円~70000円くらい)の他ブランドと比べて、使用する革にこだわり、かなりコストパフォーマンスに優れたモデルを多く展開しています。
▶スパイダー・ソラマチ店限定モデル
はじめに紹介するのは、スコッチグレインのカジュアルブーツで人気の「スパイダー」というシリーズ。このシリーズの基本となるモデルは、2012年のスカイツリーの開業を記念して、2011年に発売されました。東京墨田区の地場産業の振興を目的とした<すみだ地域ブランド戦略「ものづくりコラボレーション」>事業の一環として開発され、甲革にはアノネイ社のベガノカーフを使用し、ソールは「MADE IN SUMIDA」の刻印のあるレザーソールです。
写真の靴は、スコッチグレイン・ソラマチ店限定モデルで、基本モデルベースにしていますが、甲革に栃木レザーを、ソールには頑丈なゴムソールを使用し、基本モデルと比較してカジュアル色が強いものとなっています。
値段は¥39800(税別)です。ちなみに、基本モデルも同価格。
▶履いた感じは
私の足のサイズは、右足25・EE+、左足24.5・EE-ですが、写真のサイズ25.0EEで、かかとがちょっと緩い感じです。ただし、右足のボールジョイント部分は狭く、まだ購入して1か月ちょっとくらいですが、小指の付け根が痛くなります。
ソールがかなり頑丈なせいか、靴の重量がかなりあります。ただ、履いてみるとそんなに感じません。
また、栃木レザーの甲革はやわらかく、革靴感はあまりなく、カジュアルにガシガシ履ける仕様だと思います。
▶基本モデルと比較して
実は購入するとき、基本モデルの試履きをしましたが、こちらはかなり固い作りで「THE革靴」といった履き心地です。私のソラマチ限定モデルとは、全く別ものですね。基本モデルの甲革はさすがベガノカーフなので、キメが細かく美しい!間違いなく、ハイシャインでピカピカに磨きたくなります。
私は両方比較して、カジュアルに履ける限定モデルを選択しました。
▶栃木レザー・アウトレット店限定モデル
次に紹介する靴は、スコッチグレイン・栃木レザーモデルの中でアウトレット店だけで購入できるモデルです。
この靴は、購入して2年近くになりますが、旅行等にも履き、かなり酷使していますが、大変頑丈で優れたモデルです。
▶履いた感じは
この靴は、25cm・EEEなので、かなりゆったりとしており、買ったときから足にあたる感じはなく、快適に履けています。一方で、グッドイヤー特有の沈み込みが進んだ今でも、緩くなってはいません。ソールはかかとが減っていますが、もうしばらくそのままで履けそうです。
▶このシリーズのほかのデザインは
このシリーズは、アウトレット限定モデルが今回のUチップとウィングチップ(24000円+税)、直営店モデルがプレーントゥ(38500円税込)で展開されています。カラーはブラックとライトブラウンの2色展開です。直営店とアウトレット店の価格の違いは、革の使用部位の違いではないかと思われます。スコッチグレインは、革を仕入れたとき、綺麗な部位を正規店モデルに、トラ(シワ)などが入った(いい意味で言えば味わい深い部位・ネックレザーなど)をアウトレット店モデルに使用しているようです。ただし、製法や工程、製靴工場は両社とも全く同じで、どちらも正真正銘のMADE IN SUMIDAです。
▶スコッチグレインはアウトレットが魅力
スコッチグレインの靴は、一番安いシリーズでも30000円からとちょっと高価なわけですが、上でも書いた通り、アウトレットでも品質は優れていながら10000円以上安い商品展開となっており、かなり魅力的です。また、アウトレット限定のシリーズ展開も上手で、特に「匠シリーズ」などは訳ありレザー(ネックレザーなど)を使用しているようですが、高級レザーを使用した靴が30000円程度買えるなど、相当お得感があります。
▶スコッチグレイン・栃木レザーの魅力
なっといってもMADE IN JAPANにつきます。高級な海外メーカーもいいですが、栃木レザーシリーズは素材も製造も日本製、これが最大の魅力です。そして、かなり乱暴にはいても頑丈なのです。